思想に共感できるホテル、カンティプール テンプル ハウス

カトマンズにはカンティプール テンプル ハウス(Kantipur Temple House)という素敵なホテルがあります。赤レンガと木彫刻の伝統的な建築様式をもちいたクラシカルなホテルです。カトマンズに滞在するにあたり、どこのホテルに宿泊するかいろいろ調べた結果、このホテルを選びましたが大正解でした。カトマンズには小さな宿から5つ星ホテルまで様々ありますが、バックパッカーも多いのでまちには小さな宿も点在しています。旅行の目的や、楽しみ方によってはそういう宿も良いと思います。私のネパール旅行は日常からの開放が目的なので少し優雅に暮らしたい思いがありました。

カンティプール テンプル ハウスの思い

このホテルを選択した理由は、ホテルの建築が素敵なこととアクセスの良さでした。きっかけは物理的な理由でしたが決定打になったのはこのホテルの思想でした。このホテルではペットボトルの水を一切提供していません。それは環境への取り組みのひとつとしてプラスチックごみの削減に取り組んでいるからです。2015年の大地震からの復興と、これかどんどん発展していくカトマンズという都市のなかで、このエコロジカルライフの取り組みをしていることはとても素敵なことだと思います。客室にはテレビやエアコンはありません。日常からの開放という意味では「ない」ということは重要で、日頃あった選択肢が「ない」ということは時間の使い方が変わりますよね。そのぶん、カトマンズのまちを散策したり、文化や雰囲気を感じることにアンテナを使うことができました。

そういう配慮って本質的なおもてなしなのかもしれませんね。

ホテルの食事も地元の食材を使っているため、鮮度が良いオーガニックな食事を楽しむことができます。食事は至ってシンプルなものでしたが、物足りないことはありませんでした。過度な演出をしないこと、それはここに住むんでいるかのように滞在する事ができるポイントなのかもしれません。それって最大のリラックスですよね。

クラシカルな異国情緒ただよう客室

伝統的な建築様式は外観だけではなく、客室へ向かう廊下、客室すべてに一貫性が感じます。外見や壁だけ装った、やすい演出ではなく建物全体から伝統を感じます、悪く言えば古いということにあるのですが、このホテルに興味を持たれる方はそのような捉え方はしない人たちだと思います。

エコロジカルな思想なのでエレベーターももちろんありません。そのため5階の客室へ向かうには階段を登り、廊下を歩き建物の作りを感じながら向かうことになります。便利すぎるホテルではただの廊下に過ぎませんが、このホテルは客室へ行くこと、食堂へ向かうことすべてが体験になります。

客室にはベット、大きなソファとテーブルがあり広めのワンルームという感じでしょうか。トイレとシャワールームが置くになり、ふたりで過ごすには少し広いかなと思えるくらいでした。私達の部屋はおそらく最上階なので木造の梁や柱がありますが、部屋の雰囲気はシンプルでとれも気に入りました。窓もすべて木造なのでギシギシいいますがそれもまた良い。

このホテルはロの字になっており、各客室の窓からはパティオのような場所が見えます。朝はそこでヨガをやっていました。

部屋は少し薄暗いですが、中庭に面した大きな窓があるので過ごしにくいことはありませんでした。ソファに座りながらお茶お飲み読書をしていると日常からの開放感がすごいです。私達が滞在したのは冬なのでエアコンがない環境には不安がありましたが、寒すぎるということはなく過ごせたのは少し不思議でした。レンガ造りってそういう効果があるのでしょうか。寒い前提ではあるので、それなりにインナーも着ているのでなんの問題もありません。ネパール全体がそうですが、停電してしまうことはしばしばあるので慣れてくるというのもあるかもしれませんが(笑)

タクシーは門番に頼むと交渉してくれる

タメル地区にあるので町並みを散策するには困ることがありません。少し離れた観光スポットへ行きたい場合、私は門番にタクシーを頼んでいました。頼むつもりはなかったのですが挨拶がてら「今日はどこへおでかけですか?」と声をかけてくれたので呼んでくれる流れができました。門番とドライバーの密な関係地もあるのでしょうけど、目的地を伝えてくれるし門番の紹介なので辺にぼったくられることはありません。そして街で自分で捕まえるタクシーとは別格なドライバーさんを呼んでくれるのはとも手助かりました。別格と言っても、使っているクルマは他と変わらないのですが丁寧な運転であったり、配慮が行き届いている感じです。たとえば、ネパールのタクシーはガンガン窓を開けますが、私達がマスクしているの見ると窓を閉めてくれたりする心遣いもありがたいですよね。ネパール土埃けっこうすごいので(笑)

街を流しているタクシーを捕まえると同じ距離でも倍の価格を言ってくることはしばしばあるので、門番が交渉してくれれば帰りも含めて安く交渉してくれます。タクシードライバーからしてもいい条件なのかもしれませんね。

このホテルで気付かされること

ホテルの接客も素晴らしく、フロント、レストラン、門番に至るまで丁寧な対応とホスピタリティを感じます。やりますよ!お手伝いしますよ!という過度なことがなく、お困りでしたらお声がけくださいというスタンスでいてくれて、いざなにかしたいと思ったら自然な感じで現れて解決してくれました。こういう距離感って大事ですよね。この過ごしやすさは東京にある山の上ホテルに似ていると思いました。

いまこの記事を書いていて感じたことは、このホテルでの過ごし方があるからこそ、接客の素晴らしさにも気がつけたのかもしれないということです。エレベーターでらくらく移動、暇だからテレビを付け言葉がわからない番組をむだにみるということがないので、時間の使い方が違うんですよね。4日間滞在しましたがとてもリラックスできました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください