山に登る理由、そのひとつは山で飲む珈琲が美味しいから。
寒さも和らいだ天気が良い週末。早起きしたら窓の外には青空が広がっていました。お正月の初日の出ナイトハイク以来アウトドアなことをしていなかったので、お昼からでも楽しめる低山ハイキングに出かけることにしました。ハイキングの場所は去年の夏ころに写真を撮りに行った、愛知県新城市にある乳岩狭(ちいわきょう)へ行くことにしました。ここはとても綺麗な川が流れているし大きな岩がゴロゴロしていて景色がとても面白い場所です。川のおかげで湿度が保たれるのか苔やシダが生い茂っているので、よくよく観察すると面白いんです。
そして、今回の目的のひとつは『山で珈琲を飲むこと』。
ここは標高が高い山ではないですが、景色がいいの珈琲飲みながらぼーっとするのも良いんですよね。珈琲は下山後の楽しみに取っておきましょう。
1月末ということもあり、夏に来た時のように湿度がものすごく高いということはなく、若干乾燥気味ではありますがシダは元気に茂っています。川の水量は少ないですが透明度は相変わらず抜群で「泳ぎたい…」と思ってしまいます。水量が少ないので岩の間や倒木を乗り越えて普段は川であろう場所を探索することができます。これはある意味冬ならではの楽しみ方かもしれませんね。夏に来た時に大きな岩の間を流れている水のキレイさに感動して、近くで見たいと思ったものの奇抜な大岩で守られていて近づくことができませんでした。冬なら岩の隙間の空洞へ入ることもできちゃいます。童心に戻りワクワクしちゃいます。
通天門へ向かうハシゴは相変わらず急です。腐ってて外れてしまったらどうしよう、滑って踏み外したらどうしようとちょっとだけ怖いですね。ここはカッコつけづに慎重に登ります(笑)
ここを乗り越えて通天門へ歩いていると下の方で何やら滑落音が。。。
岩なのか丸太なのかわかりませんが何か転がって落ちていきました。何でだろうと考えていると、小さな影が数匹走っていくのが見えました。イノシシでしょうか、ものすごい速さで森を走って行きました。遭遇しなくてよかった。
通天門で休憩してイノシシがまたでても困るので長居はしないで退散です。下の川に戻ったら楽しみな珈琲タイムが待っています。久々にMSRドラゴンフライを持ってきたのですが、ビアレッティを乗せる台を忘れてしまいました。台がなくてもギリギリドラゴンフライの足に乗ってのでひと安心。川の水が少ないので、川の音もあまりしなくて森の中にはドラゴンフライのゴーゴーという大きな音が響いています。いつも飲んでいるイリーのエスプレッソは山で飲むといつもより美味しいですね、この美味しさや待ち時間が好きで山登りをしていると言っても過言ではありません。普通なら登山が好きでその延長線上にこだわりの珈琲があるのかもしれませんが、私の場合は美味しいコーヒーを飲むための場所、絶景を写真に収めることができる場所、それが山だったのかもしれませんね。